株式・為替相場など各種相場が激しい値動きを続ける中で「国内・個別株の動向」を取り上げます。

一般的に株式相場は為替相場に比べて値動きが大きくリスクの高い投資対象とされます。

信用取引を行う場合はこの限りではありませんが投資対象のボラテリティとしては株式>為替が一般的です。

上記は2007年初めから直近までの日経平均の終値ベースの推移になります。
高値は2007年6月の18138.36、安値は2008年10月の7649.08で最大下落率で58%になります。
信用取引を行わない場合でも資産の半分以上が減価します。
一方の為替相場ですが以下は同時期のドル円の動きです。

HE FX TRADERブログ第78号のテーマは株式・為替相場の乱高下の中で上昇したことで注目された「金相場」についてです。

金の先物相場は東京の金市場や米ニューヨーク商品取引所(COMEX)で米金先物相場などがあります。

先週の金先物は売り優勢の展開となったものの10月第2週までは史上最高値を更新して上昇しており一時1980年以来の水準まで達しました。

以下は過去の東京金先物相場の推移です。

上記のグラフを見ると1999年に底を打って以降は上昇に転じ現在も上昇傾向にあります。
過去の終値ベースの最安値で862、最高値で3340になります。金は株式相場やドル円相場が上昇する時に下がり、逆にこれらが下落する時には上昇するという逆の値動きをすることが多いと言われます。

金が「保険の資産」として考えられているのこれらのの逆相関の関係や、そもそも投資対象としての見方以外の「モノ」としての価値を併せ持っていることが影響しています。では1990年以降のドル円相場を見てみましょう。

二つのチャートの大きな流れを見比べるとある程度の逆相関がみられます。

自系列データをもって相関係数を算出しても逆相関関係が確認できます。

日足やなどの短期で見ると同じ動きをしますが長期投資の上では分散効果のある投資対象の組み合わせであると言えます。

金の産出国と言えば南アフリカを思い浮かべられる方も多いと思います。

これは過去に全世界の産出量のうち70%近くを南アフリカ共和国が占めていたという事実から来るもので、現在の南アフリカの生産シェアは約15%程で、11%を占めるオーストラリアのや9%を占める中国など今は昔と状況が異なります。ですから「金の上昇=南ア株・為替上昇」という見方は過去のイメージだけが先行している場合が多いです。以下はZAR/JPYの過去の推移です。

上記のグラフを見てもあまり相関性がないのがわかると思います。これは先述の通り生産シェアの低下などが理由として考えられます。金価格については米ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場のレートを確認していくと日々の推移がわかりますのでご参考下さい。

こちらの高値は2007年6月の120.79、安値は2008年10月の90.82で最大下落率で25%になります。相関性を見ると上記の期間では非常に近似した動きをしていますが変動率が日経平均とは大きく異なります。株式市場の方が2倍以上の変動率の高さがあります。下落相場では2倍以上の下落となりますが、当然上昇相場で2倍以上の上昇となりますので為替相場に比べて株式相場は上にも下にも動き安い相場傾向があるのです。

日経平均の変動率が為替市場の変動率に比べて大きいといえども日経平均は日本企業の株価を平均化した指標であるため価格変動リスクは個別株に比べると小さくなります。個別株では1ヶ月で株価・時価総額が数分の1になるケースなどもよく見られるケースです。特に昨今報道されている不動産不況はその株価推移にもよく表れています。

上記は東証1部の不動産関連企業の2007年初めからの株価推移です。
最大で1株1500円台まで上昇した株価は下落を続け200円台まで下落しています。

下落率にして80%を超える水準です。特に今回の金融危機では株価下落と資金繰りの悪化で上場廃止・業務停止に追い込まれた企業もありました。

投資において発行体のリスクというのが最大のリスクです。

「株式は紙切れになる可能性を多く秘めるが為替はその可能性が極めて低い」というのは株と為替の発行体の信用力を示していますが、この点が為替は株式に比べ長期投資に向いた安全性の高い投資対象であるということでしょう。

株式会社は外部要因の変化により破綻するリスクを常に持ち合せています。その分業況が良ければ株価も上がりやすくリスクもリターンも高いのです。

個別株の推移はYahooファイナンス などでチャートを閲覧できます。業界別の株価を見る場合は建設業、鉄鋼、電気機器、輸送用機器、小売業、銀行業、不動産業、サービス業で分類されていますので各上場企業の株価推移や業界ごとの株価推移などを見られてみて下さい。不動産業界の不況が株価に如実に表れているのが分かります。