今回のテーマは今週小売売上高や消費者物価指数の発表があった「についてです。AUDはオージー,NZDはキウイと愛称で呼ばれますが、カナダドルはルーニー(Loonie)の愛称がメジャーで,日本ではキャンドルと呼ばれることもあります。カナダドルは資源国通貨としての為替の動きや、隣国のアメリカとの相関などが特徴です。

カナダドルの特徴として代表的なものを挙げてみます。

(1)資源国通貨で商品相場の影響を受けやすい

(2)米国との経済的繋がりが高く米ドルとの相関性が高い

(3)平均的・安定的な金利推移の歴史がある

(4)円建て通貨ペアの中でボラティリティは平均的

(1) カナダは世界第2位の原油埋蔵量を誇ることで知られますが、原油のほかにも石炭、天然ガスや鉱物資源の生産輸出量が多い資源産出国です。

天然ガスは輸出の10%を占めます。

よく北米の異常気象などで天然ガスの相場が高騰するとカナダドルも併せて高騰するケースがあります。

原油や天然ガスの高騰はカナダにとって輸出による所得が増加するため、カナダドル買いに直結することが多くなります。

(2) カナダは地理的に隣接していることもありアメリカと経済的な繋がりが強いことで知られます。

そもそも総輸出額がGDPの1/2近くを占めており海外への依存度が高いですが、特に対米輸出は総輸出額の7割以上を占めており対外依存度の中でも対米の割合が非常に高くなっています。

そのため通貨としても米ドルとカナダドルは相関関係がありUSD/CADは値動きの小さな通貨ペアになります。

(3)カナダの政策金利はオセアニア通貨や南アフリカランドなどに比べると突出した高金利の時期はありませんが一時は5.75%台まで上昇した時期もあります。

一方で日本のような低金利に陥ったこともなく安定した金利推移をしています。

以下は2000年以降の政策金利推移です。2002年、2004年は2%まで下落していますが平均すると4%程で推移しています。

(4)通貨の動きとしては平均的な部類に入ります。

対円で見るとスイスフランよりはボラティリティが高くオセアニア通貨・南アフリカランドなどよりは低いレベルになります。

カナダは経済的にも安定しておりアメリカが財政・貿易赤字(俗に双子の赤字と呼ばれる)に悩む一方で、カナダは財政収支・貿易収支共に黒字となっています。

実質GDPも高く、インフレ率も安定的に推移しています。(1)で解説した商品相場の影響を受けやすさ以外は比較的安定した動きの通貨と言えます。