今回のテーマは「スイスフラン(CHF)」についてです。スイスフランは永世中立国であり戦争や紛争など世界的な有事の際には投資マネーの避難先として利用されることで知られます。FXでは円と並ぶ低金利通貨としてキャリートレードの売り通貨として利用されることがあります。

スイスフランの特徴として代表的なものを挙げてみます。

(1)リスク回避通貨であり有事の際に買い需要が高まる
(2)低金利ゆえキャリートレードの売り通貨にされることが多い
(3)欧州通貨(EUR,GBP)、金などと高い相関性がある
(4)円建て通貨ペアの中ではボラティリティが低い

リスク回避通貨であり有事の際に買い需要が高まる

スイスは永世中立国であり、その政治的中立性から有事の避難先通貨として知られます。

2001年の米国同時多発テロ事件までは米ドル、スイスの両通貨が有事の買い通貨として知られていましたが、同事件以降は米国の地政学的リスクが意識されるようになり、スイスの避難先通貨としての位置づけはより確固たるものになりました。

同背景のもと世界の資産家はスイスの安全性・匿名性の高いプライベートバンクで資産運用を行うケースが多いのも事実です。

低金利ゆえキャリートレードの売り通貨にされることが多い

スイスフランは日本と同様、低金利通貨であるため低金利通貨を売り高金利通貨を買うキャリートレードの対象通貨となりやすいのも特徴です。

スイスの金利は上昇傾向にはありますがオセアニア通貨などに比べると金利は低く十分キャリートレードの売り通貨として機能します。

スワップ投資を行トレーダーは円高リスクを回避するためにAUD/CHF,NZD/CHFなどの買いを建てるケースが多いです。

またスイスフラン建て、対オセアニア通貨などキャリートレード向けのペアはコチラ の業者で多く取扱いがあります。

欧州通貨(EUR,GBP)、金などと高い相関性がある

EUR・GBPとの相関が高いことは前回のブログ でも取り上げています。
一方でスイスは世界有数の金保有国であるため金相場との相関も高くなります。

米ドル相場と金相場が逆相関の関係にあることは有名ですが2001年以降「有事のドル買い」の色合いが薄まり米ドルとスイスフランの相関性が低下する中で、金相場の上昇→スイスフラン上昇という従来の動きに加えて、金相場の上昇→ドル下落→スイスフラン上昇という新しい相場傾向も出てきています。

円建て通貨ペアの中ではボラティリティが低い

スイスフランは主要円建て通貨ペアの中で見た時に変動率(ボラティリティ)が低い傾向があります。各通貨ペアの変動率を比較した場合にドル円を1とした場合にNZドルなどは1.7023と高い数値が出る一方でスイスフランは0.8060とNZドルの半分以下の変動率です。金利は低いですが値動きが小さいためスワップ投資家の分散投資の対象通貨に上がることもあります

スイスには4つの公用語(ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語)がありますが、中央銀行SNB (Schweizerische Nationalbank)のWEBサイトは英語表記ですので金利情報などを見ています。またスイスの主要機関にKOF がありますが、こちらはKOFスイス先行指数などの発表を行う機関として知られています。