今回のテーマは今週政策金利が10.00%から10.50%へ引き上げられた「南アフリカランド」です。

南アフリカランドは2007年4月から1.5%の追加利上げが行われ、なお利上げ観測の高い通貨です。

利上げの背景には堅調な経済とインフレ率の上昇などが挙げられます。まずは南アフリカのGDP前年比を見てみます。

南アフリカGDPは直近では5.0%まで下落しているもののアメリカやユーロ圏、日本に比べると非常に高水準です。GDPの他にも南アフリカの堅調な経済は個人消費、株価動向などの指標でも見てとれます。

個人消費の堅調さは南アフリカの大幅な雇用環境の改善が原動力となっており、特に総人口の約80%を占める黒人の購買力の向上が大きいと考えられます。

南アフリカでは黒人への差別的政策であったアパルトヘイトが撤廃されてから13年が経ちますが、撤廃当時は黒人が雇用平等の権利を得ても識字能力などの教育の問題から黒人と白人の失業率が縮まらない現状がありました。

しかし撤廃後13年以上が経過し世代が一巡したことで、人種間の失業率格差は縮小しつつあります。
南アフリカでは失業率の数値こそ諸外国に比べ高いものの、人種間の失業率差の縮小など内容は改善傾向にあり、また政策面でも失業率の改善は重点課題として取り組まれています。

続いて株価動向ですが、南アフリカの株式市場としてはJSE(Johannesburg Securities Exchange:ヨハネスブルグ証券取引所)という取引市場があります。
アフリカ大陸では最大の市場です。JSE-INDEXという株価指数を見てみます。

2004年につけた安値から見ると約3倍を超える上昇になっており、歴史的に見ても最高値を更新中です。
株価指数からも企業業績の堅調さが伺えます。

次にインフレ率についてですが南アフリカ準備銀行(SARB)は2000年よりインフレターゲット政策を採用しています。
2002年11月からはCPIX(CPIから金融商品を除いて算出)の上昇率が3~6%の範囲に収まるように金融政策を運営しています。インフレ率の推移を見てみます。

現在の水準を見るとグレーのラインで示したインフレターゲットのレンジを上抜けておりインフレ傾向が強いことが分かります。
今後もインフレ率の動向は政策金利決定の大きな要因の一つになるため注目が必要です。

今回の利上げで南アフリカと日本の政策金利差は10%に到達しスワップ投資にはさらに好材料になります。
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