今回のテーマは「USD/HKD取引と米利下げ」についてです。

USD/HKDはペッグ制という、為替レートの変動幅を制限する通貨政策の下で推移する特徴的な通貨ペアで金利動向を見極めながら売買することで非常に魅力的な通貨ペアになることはコチラ のレポートでご紹介しました。

今回は2007年末からの米国利下げに伴う米国と香港の金利を比較しながら見ていきます。

米国の金利は12月11日のFOMCで4.50%→4.25%、1月22日のFOMCで4.25%→3.50%、1月29・30日のFOMCで3.50%→3.00%と利下げが続きましたが同時期の香港の短期金利を見てみましょう。香港の短期金利はHKMA(香港通貨当局)が発表しているTODAY’S O/N HIBORを使います。

2007年12月以降の香港の短期金利を見てみると米利下げに連動するようにTODAY’S O/N HIBORのレートも低下傾向にあり直近では1.82%の金利水準にあります。次に同時期の米国との二国間金利差を見てみましょう。

2007年の末に米国と香港の金利差が3.00%台まで拡大する時期もありますが平均的に1.50%程の金利差は維持しています。

この期間は私の取引するFX業者ではUSD/HKDの買いポジションに多い時で1万通貨あたり2.5HKDのスワップが発生していたこともありました。同期間に何度か建てたポジションでは全てスワップ金利と為替差益を獲得できました。

またUSD/HKDの直近の為替推移を見てみると2007年11月頃は大きな取引チャンスがありました。
この時はUSD/HKDの為替レートがペッグ制の下限である7.7500付近まで下落しスワップ金利も買いポジションに発生していました。

また当局からはペッグ制を当分は維持する旨の声明も出されておりUSD/HKDの買い材料が完全に揃った時期でした。

USD/HKD取引は金利動向に応じて取引を検討するため、香港短期金利の動向によって売買のチャンスが巡ってきます。

現状のペッグ制を用いたUSD/HKD取引に興味がある方は分散投資の一環として取引を検討されてみて下さい。