今回のテーマは今週米でFOMCが開催されましたので「米政策金利とドル相場」を取り上げます。

米政策金利は2006年5月から5.25%で高止まり1年以上にわたり横ばい推移が続きましたが、去年9月の5.25%→4.75%への利下げを皮切りに短期間で急速な利下げが続き今回のFOMCでは2.25%→2.00%までさらに利下げが行われています。

ドル円相場はまだ記憶に新しい2007年8月の急激な下落を皮切りに、ドル売り円買いトレンドが本格化し、2008年3月の95円台をつけるまで短期間の間に20%近くも為替レートが下落しました。

米政策金利の推移とドル円の為替相場の推移を見てみると金利高時期(~2007年9月)は大きくドル高トレンド、利下げ時期(2007年9月~現在)は大きくドル安トレンドが継続しており、つまり「金利上昇=通貨高、金利下落=通貨安」の金利相場であったことがわかります。併せてドル建て通貨ペアの中でも取引量の多いEUR/USDの同時期のグラフを見てみましょう。

2006年以降大きくユーロ高ドル安トレンドが続いていますが2008年9月以降の米政策金利の継続的な利下げを受けてドル安はさらに顕著にEUR/USDの為替レートに表れています。
ここでも金利相場の傾向があったことが確認できます。

今回のFOMCで政策金利と併せて発表された声明文には前回と比べて大きく2つの変化が見られました。
1つは「経済の下振れリスクは残っている」との文章が削除されたこと、もう1つは「成長促進に向けてタイムリーに行動」が「成長と物価安定確報のため必要とあれば行動」と変更されたことです。

米当局は追加利下げの可能性を完全には排除してはいませんが声明文を読む限りでは、今回のFOMCが去年末からの利下げ局面の最終段階であると考えられます。