今回のテーマは「二国間金利差」についてです。
FXにおけるスワップ金利は通貨ペアの両国の金利差をベースに算出されます。
例えばドル円(USD/JPY)ポジションを買いで建てる場合は、米国の金利と日本の金利の差額がスワップとして提供されます。

一般的に店頭取引業者ではスワップはFX業者がスワップスプレッドを差し引いて提供する場合があるため業者間でスワップポイントに差がありますが取引所取引(くりっく365)では業者間に差はありません。

スワップスプレッドはFX業者がスワップポイントに上乗せする鞘のようなものです。

スワップスプレッドの割合に関しては公表されることはないですが、スワップの高い業者と極端に低い業者があればスワップスプレッドが発生していることが考えられます。

FXにおいて「二国間金利差」が重要になるのは、各通貨ペアで買い・売りのどちらが受取スワップ・支払スワップが発生するかを考える場合です。その場合に1つの指標になるのが各国の政策金利です。

ここまではFXの入門書などにもよく記載がある基礎的な内容ですが、ここには「金利の変動」という重要な論点が見落とされています。

政策金利は各国、約1ヶ月に1回金融政策決定会合が開かれ、直近の物価や景気を見ながら随時変更されていきます。

つまり現在一定の金利差があっても将来的には同じ金利差水準が提供されているかはわからず、大きな金利変動があれば金利差が逆転することもあるのです。

こうした金利変動リスクを理解したうえで、FXにおいて金利差に着目した長期投資をする場合は、金利差が逆転しにくいと考えられる通貨ペアを選択することが1つは重要になります。

これには買い側の通貨が大きな利下げ局面に突入しにくい状況(物価上昇など利下げしにくい要因がある状況など) にある、売り側の通貨が大きな利上げ局面に突入しにくい状況 (物価低迷、景気減速など) にあるなど、ファンダメンタルを見極めることが必要です。

金利差に着目したスワップ投資には通貨ペアの選択に加えてポジションを建てるタイミング、分散度合も重要です。ポジションを建てるタイミングは売買ポイントを集中させればリスクは高まりますが大きな為替差益に繋がる可能性があります。「時間的分散投資」とも言われますがブログ第12号のドルコスト平均法 もご参考下さい。通貨の分散度合に関しても投資対象を集中させる方がリスクは高まりますが大きな為替差益に繋がる可能性があります。

FX業者の提供するスワップに関して、過去の事例では金利、株式、為替市場が大きく動き不安定な状況にある際は、金利差を下回る水準しか提供されないなど、金利差だけでは語れない部分もあります。今週の相場の動きもその一例といえるでしょう。